「日本校とオーストラリアのプログラム過去参加校がオンライン交流を行いました。」
2021年2月16日(水)、新潟県長岡市立宮内中学校の中学1年生と、オーストラリアのマーターデイ・カソリック・カレッジ(第9回「海外児童日本体験プログラム」参加校)で日本語を学ぶ生徒たちが、オンラインで交流を行いました。事前に両校の教師同士でテーマを決め、約50分間のオンライン交流では、英語でお互いの国の印象や知りたいこと、将来の進路などについて発表したり、質問したりしました。なお、この交流はZoomミーティングを利用して開催しました。
【出席者】
オーストラリア マーターデイ・カソリック・カレッジ 日本語を学ぶ生徒約25名、カースティー先生
1.テーマ1「お互いの国の印象」
最初に、宮内中学校の司会生徒が英語で挨拶し、ミーティングが始まりました。ミーティングは原則として英語を用い、時々日本語を交えながら進行しました。テーマ毎に、お互いに発表したり、質問したりするという形式で進めていきました。 まずは「お互いの国の印象」です。宮内中学校の生徒はクラス毎にオーストラリアの印象についてまとめ、発表しました。コアラやキャンベラなどの都市、自然といった解答が多く、中には「夏のサンタクロース」という少しユニークな回答もありました。一通り印象を発表し、「これらの印象は合っていますか」と日本側の生徒が質問し、オーストラリア側の生徒が親指を挙げて、「合っています。コアラは町中にはいません。動物園にいます」と元気に答えていました。
次に、マーターデイ・カソリック・カレッジの生徒たちが日本の印象について発表しました。大きな模造紙に“日本の印象”と日本語で書いてあり、丁寧にまとめていました。「日本は食事がヘルシーで美味しい。新幹線があり、そして魚市場があるイメージですが、合っていますか」と質問がありました。日本側では、まず通訳担当の生徒が通訳します。そして、その質問が合っていると思うか多数決を取り、代表生徒から「合っています」と返事をしていました。
2.テーマ2「お互いの国について知りたいこと」
2つめのテーマは「お互いの国について知りたいこと」です。宮内中学校の生徒から、テーマ1同様、事前に聞いた各クラスの投票結果を発表しました。最も多かった解答は「学校生活」でした。宮内中学校の生徒から、マーターデイの生徒に対して、「学校生活について教えてください」と質問を投げました。
それに対し、マーターデイの代表生徒より「オーストラリアの学校生活は楽しいです。好きな科目は体育です」などと答えていました。続いて、オーストラリアから日本側へ質問する番です。1つめのテーマ同様、模造紙にまとめていました。「どんなスポーツをしますか」「給食はどんなものがありますか」「好きな科目は何ですか」といった質問を投げかけ、同様に通訳担当の生徒が通訳してから、日本側の生徒が挙手して日本語で答えました。途中、多少の音声トラブルがあり、少し時間を要してしまいましたが、お互いに、「簡単な英語ではっきり大きな声で話す」といった、相手に伝えるための工夫が見られました。
3.テーマ3「進路についての希望」
最後のテーマは「進路についての希望」です。これまで同様、まずは宮内中学校が各クラスの進路希望をまとめ、発表していました。プロ野球選手やイラストレーター、パティシエなど様々な進路が発表されました。一方、マーターデイの代表生徒は、クラスでの事前アンケートでは医師、農家、大工という結果になったと発表しました。 残念ながら、ここで時間切れとなってしまい、最後のテーマについてお互いに質問をすることができませんでしたが、後日、メールでお互いの質問を確認・回答することとしました。
最後に宮内中学校司会の生徒より、「またいつかオンライン交流をやりましょう。さようなら。私達は友達です!」と挨拶があり、全員が手を振り合ってこの日のオンライン交流は終了となりました。
4. まとめ
50分という限られた時間、また音声の環境や、大人数でのコミュニケーションなど難しい部分もありましたが、貴重な交流の時間になったのではないかと感じました。お互いに話が通じていたときは日本側もオーストラリア側も生徒たちが嬉しそうな表情を見せていたのが印象的でした。オーストラリアのカースティー先生からは「生徒にとっていい経験になりました」という感想、日本の末武先生からは「いろいろと解決しなければならない課題がありましたが、生徒たちはとても楽しんでいたので良かったのではないかなと思います」というご感想をいただきました。 今後も博報堂教育財団は日本校と海外校のオンライン交流実施のサポートをしていきます。オンライン交流を希望される学校は日本、海外問わずぜひお問い合わせください。
博報堂教育財団
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