オンライン交流とは

オンライン交流について

博報堂教育財団 日本語交流プログラムにおけるオンライン交流とは、「オンラインで海外と日本の生徒が交流すること」です。

本プログラムでは、異文化共生への気づきの場を提供しています。これまで、世界で日本語を学ぶ生徒を日本に招聘し、日本語で交流するプログラムを実施してきました。オンライン交流を加えることで異文化共生を体験する機会を増やし、より多くの生徒に体験してもらいたいと考えています。

海外に住む同世代の人々との交流は、異なる言語を話す人々や文化に対する好意的な態度につながるといわれています。交流体験を通じて喜びや達成感を覚えることは、言語学習の意欲を高めるだけでなく、さまざまな国の異なる考え方や価値観を知り、違いを尊重し受入れようとする態度にもつながります。

デジタル技術の発展により世界の距離は一気に縮まりました。それはコロナ禍により加速され、教育現場においてもオンライン交流が一般的になっています。デジタル環境さえ整えば、移動時間や費用の心配もなく、世界中どこでもリアルタイムでつながることができるわけです。この数年間で、質の高い実践方法も蓄積されてきました。資料や動画を見ながら少人数での会話、ディスカッション、発表などもできますし、実際に交流相手の学校や生活を垣間見る楽しみもあります。今後は翻訳機能なども活用できるようになるかもしれません。

「日本語」をひとつのツールとして、オンライン交流を効果的に活用しながらコミュニケーションを取ることで、異なる文化背景を持つさまざまな立場の人々が共に生きていくための「異文化共生能力」をいっしょに養っていきましょう。

阿部 祐子
日本語交流プログラム審査委員長(国際教養大学 教授)
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